ご来場いただきましたみなさま、
本当にありがとうございました。
少なからず楽しんでいただけたのであれば
幸いです。
ある舞台の「おわりからはじまる」物語でした。
公演終了後の演出家と役者のシーンからはじまり
様々なシーンが描かれておりました。
ある人のほんの一瞬。
でも、とても大切で尊い一瞬。
そして物語はある一人の物語へと移行されていきます。
生まれ、成長し、絵画の道から俳優という生き方を選び、
しかし現実との齟齬に悩み苦しみ、それでも生きていく。
そして最後には新しい生命が誕生し、人は希望へと向かっていく。
「語りつくせないことを語りはじめる」
しかし、言葉で物語の概要を説明しても
伝わらない、伝えられないモノや感情がある。
もし、この物語の羅列が繋がっているとしたら
そういった目に見えないモノや感情なのではないでしょうか?
シーンのセリフには書かれていない沢山の部分を
俳優・女優たちが必死に向き合い、表現しようと模索しておりました。
それは、シーンとは関係ないところで、俳優同士が舞台の上で
共感していたのだと信じています。
言葉では語り尽くせないことがあまりにも多いということを
改めて気付かされた物語でした。
ここに書くことは私が個人的に感じていることで
作家・島貴之が何を意図していたのかは
演者を含め誰も完全にはわかっていないかもしれない。
それでも、そこに肯定的に向き合えれば
それだけで、いいのだと思います。
否定からはきっと、何も生まれないからです。
全てを肯定する。
優しいようで、厳しい物語でした。
ご来場いただきました皆様
本当に本当にありがとうございました。
次回公演は秋から冬にかけて・・・
またのご来場お待ち申し上げております。
2008年6月29日
aji第四回公演『絶海 〜おわりからはじまる物語』
終演
クロマニヨン

